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東京芸術座の『蟹工船』を観た。


 ものすごい迫力の劇だ。男たち2~30人が舞台でくりひろげる劇は、私がこれまで見たもののなかで抜きんでた迫力であった。
 小林多喜二の小説を劇にしたもので、とても楽しみにして見た。ところが、私の耳も遠くなってきたのか、セリフがあまりよく聞き取れない。それほど後ろの席だったわけでもない。なぜ、よく聞こえないのだろう。舞台には多くの男たちが登場し、彼らのわずかな物音などで聞き取れないのだ。半分くらいしかわからない。こうなると、セリフの微妙なニュアンスなど吹っ飛んでしまう。そして、あらすじだけが残る。それは過酷な蟹工船での労働のなかで、ストライキを起こしたり、労働組合を作ろうとする動きだけがクローズアップされてしまう。
 演出家や俳優たちにそんな意図はないと思うが、劇がプロパガンダと化してしまう。そんな政治的誤解を生まないためにも、もっともっと若者や文学青年のセリフを大事にしてほしかった。

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